ごはん食健康データ

制作・著作 公益社団法人 米穀安定供給確保支援機構

Dietary patterns and mortality in a Chinese population

著者
Odegaard AO, Koh WP, Yuan JM, Gross MD, Pereira MA.
雑誌名, Vol, No, Page, 年
Am J Clin Nutr 2014;100:877–83. Printed in USA. 2014 American Society for Nutrition
Identifiers
PMID:25057151
PMCID:PMC4135496
論文種類
原著
研究デザイン
コホート研究 その他
実施された国
アジア
対象集団
地域住民(男女)
解析対象者
・属性
シンガポールに居住する45-74歳の中国人(福建語または広東語を使用する集団)の男女
・除外基準
①国外への移住等(n=47)
②募集時に侵襲性がん(非メラノーマ皮膚がんを除く)または表在性乳頭状膀胱がんであった者(n=1,936)
③ベースライン時に医師により糖尿病の診断を受けたことがあった者(n=5,469)
④心血管疾患の既往を自己申告した者(n=2,399)
⑤極端なエネルギー摂取量を報告した者(男性<700kcalまたは>3,700kcal、女性<600kcalまたは>3,000kcal)
・人数
男性:23,221名
女性:29,363名
総計:52,584名
・年齢
範囲:45-74歳
・ベースライン調査の開始時期と追跡期間(年)
ベースライン(1993-1998年)、追跡最終日2011年12月
追跡期間・総人年
追跡期間 平均値:15.1年
総人年:793,948人年  
アウトカム
死亡(原因特定分析でのエンドポイントは心血管疾患、全てのがん、呼吸器系疾患[肺炎、インフルエンザ、慢性閉塞性肺疾患])
アウトカムの数
10,029例
米食、日本食パターンの評価法(定義)
食事パターン(米食が含まれている)
結論
VFSパターン(野菜、果物、大豆の摂取が多いことが特徴)は、全原因死亡率および心血管疾患、がん、呼吸器の死亡率に反比例していた(最もスコアの低い群[Q1]と比較してQ2-Q5のHR;0.90、0.79、0.80、0.75、p<0.001)。
DSMパターン(点心[蒸し餃子、揚げ団子、揚げパン、麺、甘い菓子、肉料理]、肉および加工肉の摂取が多いことが特徴)は、全人口における心血管疾患死亡率と正の相関があった(Q1と比較したQ5のHR:1.23;[95%CI:1.07-1.40])p=0.001)。
DSMパターンとがんと全原因死亡との間の正の関連は、常喫煙者にのみ存在(Q1と比較したQ2-Q5のHR;1.04、1.04、1.13、1.24 p<0.0001)。
DSMパターンは呼吸器疾患による死亡率には関連していなかった。

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